いわゆる「コロナ禍」で、音楽業界もコンサート・演奏会が開けない状況がずっと続いていて、アーティストや関係者(裏方さん・運営さん・技術屋さん…)のみなさんも大変な日々を過ごされているんですよね。
演奏を聴いてもらって、その対価としてギャラが発生するわけだから、その場が失われてしまった以上、本当に大変な状況だと思う。
料理人が料理を作ってもいいけどお客さんに食べさせちゃだめですよ、って言われてる状況と同じなわけ。
ようやく少しずつだけれど、いろんな工夫をしながらホールでの演奏(試演を含めて)ができるような状況になってきて、ありがたいことにオンラインでそれを公開してくれるところが増えてる。
しかも、無料での公開という大盤振る舞い。
昨日も今日も、東響(東京交響楽団)さんがニコ動でオンライン演奏会を開催してくれていて、聴かせて(観させて?)もらっちゃいました。
本来なら、チケット買って、交通費出して、ホールに足を運ばないと聴けない演奏会ばかりなのに、なんとありがたく、贅沢なことか。
運営さん側からすると、オンラインだし生音じゃないから、もしよかったら聴いてくださいね~。ということもあると思うけれど、本当にタダでいいんですか?って思っちゃうよね。
逆に言うと、これを機に新たな「ファン」が増えるとすごく素敵なことだなって思いますよ。うん。
でもさ、忘れちゃいけないのは「無料が当たり前じゃない」ってところだと思う。
今回の“非常事態”の中でどうにかこうにか音楽の灯を消しちゃいけない!っていう強い思いがあるからこそ、(赤字覚悟で)無料でのオンライン配信をしてくれているんだから。
だから、少しずつ観客を入れた演奏会・コンサートが復活してきている今、足を運べる人はどんどん会場に行って、お金を落とさなきゃ!なんだよね。
現地に行けないのであれば、“投げ銭”でも“寄付”でも“グッズを(公式から)買う”でもいい。
ちょっとずつしかできないけど、ちょっとの協力が、ちょっとの思いが、音楽で“食べている”人たちの活動を応援することになるんだ。
そう思いながらホールで“生音”に触れる日を楽しみにしてますよ。