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石を投げたその先には

想像しているよりも「言葉のチカラ」って強い。思っているよりもずっとずっと。
さらにSNSって基本「文字メディア」だから、流れていくことなく残る。ずっとね。
そしてそれは永遠に残り続ける。消したつもりでもどこかで“拡散”されてしまえば、まるで「宇宙ゴミ」のように漂い続ける。

暇つぶしに“ため池に石を投げ入れる”ぐらいの感覚で「言葉という“凶器”」を振り回しているのであれば、それがどれだけ危険なことか。
簡単に自分の「つぶやき」を「当事者」そして世界中に発信できてしまっていることに改めて気づかなきゃ。

何気なく投げた自分の「石」が誰かの命を奪ってしまうかもしれないってこと。
そして、その「石」が巡り巡って大きな「岩」になり、自分の身に向かって飛んでくるかもしれないことも。
(大いに“自戒”を込めてね)

「じゃぁ批判もできないの?言論統制?息苦しい!」という激しいリプライが飛んでくることもあるけれど、「批判」「非難」と「誹謗中傷」「ヘイト・差別」は全く違うってことも改めて気づかなきゃ。
特に最近は「右」とか「左」とか、人の頭の中を知りもしないのに勝手に決めて叩く人たちも少なくない。「人のことを勝手にカテゴライズするんじゃないよ(怒)」といつも思うけれど。
自分は常に「ニュートラル」でいたいと思っているし、右でも左でもなく「いいものはいい、ダメなものはダメ」というスタンス。
どんな場面でも人を傷つけていいわけなんかないし、ましてや集団で叩くなんて言うのは…。

弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く
その音が響きわたれば ブルースは加速していく

(THE BLUE HEARTS TRAIN-TRAIN)

もちろん、彼らが歌ったこの歌詞の意味は、そういう意味ではないけれどね。このフレーズが聞こえてきたよ。

30年余り(「パソコン通信」の晩年から)ネットの世界とつながってきたけれど、当時は「ワクワク」と「リスペクト」があった気がする。
ネットにつながるという「儀式」を経て、通信費を気にしながら限られた時間で「見えない相手」とのつながりを感じていた。
文字文化(文字しかない)だったから、ちゃんとニュアンスが伝わるように「考えてから」発信していた記憶が。

でも、今はまるで呼吸をするかのように簡単に発信できてしまうから、“発言”を頭の中で推敲することもなく即座に発信する。
ポケットをゴソゴソすれば「石」が転がっていて、ポンと投げられちゃう感覚。その投げた先に何があるのか、誰がいるのか、投げた石が何かを壊してしまうかもしれない、そんなことも考えずに。

そしてその「呼吸」がしづらい、苦しいな。って感じることが増えてきてる。
もう少し軽く呼吸できたはずなのに。
それはSNSが一つのメディアになったという証拠。以前のように本当の「つぶやき」ができなくなっちゃったのかな。

その握った「石」がどんな石なのか。
改めて自戒を込めて。

 カブスのダルビッシュ有(33)が日本時間24日未明、自身のツイッターでネット上で行われる誹謗中傷に対して「立派な集団リンチ」と主張した。
 以前から誹謗中傷に対し声をあげていたダルビッシュは「残念なことに残念な人たちのせいでまた1人亡くなってしまった。こうなってからでは遅いってずっと言ってる。立派な集団リンチ。いつも言うが有名人へのストレス解消を正当化するために作られたであろう『有名税』はもう通用しない」とつづり「誰かのアンチしてる人今すぐやめたほうがいい。ほんまに他人の時間だけでなく自分の時間も削りまくってる」「SNSやったら言っていいって誰が決めたんやろ?」とツイートを連投。
  さらに「あと『スルーすればいいじゃん』とか『相手しないほうがいいですよ』は『貴方が嫌なこと言われているのわかっているけど我慢しなさい』と同じようなことなので言わない方がいい」と、“スルースキル”を求められることに対しても持論を展開した。
 23日、女子プロレスラーの木村花(きむら・はな)さんが22歳の若さで死去したことが分かった。「Netflix」で配信中の恋愛リアリティー番組「TERRACE HOUSE TOKYO 2019−2020」にも出演中だった木村さんに対し、SNSを通じて個人攻撃があったとされている。

https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20200524-0097.html

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